家族の思い出を壊さずに新しい住宅へ


長年住んでいた住宅を解体し、新しい住宅を建築する時には自宅が一新することでうれしい反面、どこか寂しさがあります。今まで慣れ親しんだ自宅に別れを告げるのは家族それぞれにとって寂しいでしょう。そこで、家族の思い出を壊さずに新しい住宅を建てるための方法を説明します。

今の暮らしから新しい環境へ。

築年数が何十年と経過した自宅には、とてもたくさんの思い出が詰まっています。新しい住宅を建てて新しい環境に変化する時に、その思い出を残して置くためには、今まで住んでいた住宅の一部分を移すことで思い出の一部を残すことが可能になります。これは建売住宅では不可能で、注文住宅でしかなしえないこだわりです。

新築一戸建て住宅に移す思い出の物はその家庭によって様々ですが、例えば、子供の身長を刻んだ柱を新しい家に移すことはできます。解体する前に、解体する業者にその柱は傷つけずに残して欲しいと言うことを伝えるとともに、住宅を建築する業者にもその柱を使用して住宅を造るように伝えれば、子供の頃の思い出を新しい家に引き継ぐことが可能なのです。


誰にもジャマされない自由な空間。

新築一戸建ての家具はすべて新しい物にして、古い家具はすべて捨ててしまうという人もいます。新しい家には新しい物を新調して気分を一新させたいという思いがある人も多いのです。

その一方で、前の住宅で使っていた家具などはそのまま新しい住宅で使いたいという人もいます。例えば、結婚するときに、今は亡き父からもらった桐のタンスなどはいくら新しい家にすると言ってもなかなか捨てることは出来ないはずです。

その場合には、古い家具を置いても似合うこだわりの部屋を1部屋だけでも造るべきです。桐のタンスの場合には、和室が似合いますが、壁なども壁紙ではなく本格的に土壁などにして、味わいがあるこだわりの部屋にすると良いでしょう。新しく変わる流れの中で、時が止まったように誰にもジャマされない自由な空間を残すことが出来るのです。


家族の思い出と共に譲れない家づくり。

家族の思い出は住宅の中にある物ばかりではありません。昔から庭にあった木も思い出の情景の一部になっているのではないでしょうか。家を新築して拡張する場合、その木が邪魔になってやむなく伐採してしまう人もいますが、思い出の木が新しい住宅の窓から眺めることが出来たらどれだけいいでしょうか。

そこで、思い出の木は伐採するのではなく、庭の別の部分に移すことで、当時と変わらない景色を眺めることが出来るのです。この場合には、土地が空いていることと、木を運ぶ専門の植木業者に依頼する必要があります。土の質が変わると木が枯れてしまうなどのナイーブな面も気にしなくてはいけませんが、家族の思い出とともに譲ることができない一戸建て住宅の家づくりを考えるならば、その点はこだわりとして大事になります。